- Q染料インクと顔料インクの違いって何ですか?
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A染料/顔料といったインクの種類には、用途に合わせてそれぞれ特性があります。
顔料インクとは、着色成分の粒子が大きく、水に溶けきっていないインクのことです。インクを用紙の表面に付着させてプリントするので、紙の内部まで浸透しません。発色がくっきりとしていて、比較的光沢が無いマットな仕上がりになり、インクがにじみにくいのが特徴です。文字やビジネス文書の印刷・日に当たる展示物などの用途に向いています。(こちらも参考に:「純正インクは顔料だけど、互換インクでは染料の場合があるの?」)
染料インクとは、着色成分が完全に水に溶けているインクのことです。プリント時、インクが用紙や繊維の内部まで染み込む仕組みです。透明性と鮮やかさが特徴で、豊かな色合いを表現できるので、主に写真印刷などに向いています。ただ、水にはあまり強くないので用紙が濡れるとにじみやすいです。
キヤノンは必ず黒インクカートリッジに顔料インクを使っています。カラーインクカートリッジは染料インクです。黒インクカートリッジが1つの場合は顔料インクとなりますが、黒インクカートリッジが2つ必要なプリンタ機種もあります(顔料黒、染料シアン、染料マゼンタ、染料イエロー+染料黒 といったセットです)。このように基本色+1色として染料の黒が入るセットもあります。
エプソンの場合、各色顔料インクだけで構成された機種、各色染料インクだけで構成された機種、と区別されています。染料インクだけの機種で写真印刷に特化させるという差別化を図っています
ブラザーは必ず黒に顔料インクを使っています。カラーは染料インクです。
HPは必ず黒に顔料インクを使っています。カラーは顔料インクと染料インクどちらもあり、機種によって採用インクが異なります。
プリンタを選ぶ際に、採用されているインクの種類で迷ってしまったら、「文字印刷」「写真印刷」どちらの用途が多いか、またどちらの品質を重視するかで選ぶとよいでしょう。
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