なぜキヤノンはTR8530/TR7530をMAXIFYラインとは別に作ったのか
CANON社からビジネスインクジェットプリンター ピクサス(PIXUS) TR8530とTR7530が発売されました。ぱっと見では前面液晶のサイズが異なりますね。
家庭でもSOHOなどの小規模オフィスでも手軽に使える、小回りの利くビジネスプリンターという印象です。でもキヤノンにはFAX機能もあるMAXIFYというビジネスインクジェットプリンターのラインが既にあるのに、これはどういったことだ? CANON社の意図は何だろう・・考えました。
MAXIFYは本体が大きい。TR8530/TR7530は本体がコンパクト。
MAXIFYはスピード早くてや給紙がたくさんできるので本体も大きいですね。でも家庭やSOHOではちょっと大きすぎる。。 そんな需要にはTR8530やTR7530といったコンパクト機種はとても重宝されます。このような利用状況では、FAXとプリンターとコピーとスキャナーを省スペースで済ませたい!
MAXIFY MB2130 ・・・・約463×389×260(mm)
PIXUS TR8530 ・・・・約438×351×190(mm)
画像で見ると数字以上にマキシファイの存在感がすごいw
MAXIFY MB2130 本日現在 ¥15,495が最安値(価格コム)
PIXUS TR8530 本日現在 ¥23,910が最安値(価格コム)
今まではPIXUS MX923だけだったコンパクトFAX複合機
2013年 2月の発売から、今までずっと頑張ってきたCANONのコンパクトFAXプリンターMX923。 でも、今となっては 491x231x396 mm このサイズは大きすぎる。。
やっぱり今のトレンドはFAXでも何でもOKの省スペース機種なのか・・
FAX付きインクジェットでシェアを伸ばすブラザー社への対抗機種か
こちらの図(価格コム2018.03.13)を見てみますと、現在のプリンタのシェアが分かりました。
- CANON 39.9%
- ESPON 33.7%
- BROTHER 15.7%
数年前まではキヤノンとエプソンを合わせて80%のシェアがありました。今は73.6%に低下してきてますね。一目瞭然ですがブラザー社の台頭が著しいです。インクジェットプリンターの他レーザープリンターでもシェアを伸ばしている感じが近年ヒシヒシと伝わってきます。
TR8530/7530でブラザーの小型FAX複合プリンターのシェアを削りたいCANON
こちらがブラザーのプリビオ MFC-J893N です。価格コムでは現在¥22,363が最安値ですからTR7530と大体同じ価格帯です。
プリビオ MFC-J893N ・・・・約463×389×260(mm)
ピクサス TR7530 ・・・・約438×350×190(mm)
比べてみると 縦×横×高さの全てでTR8530/TR7530のコンパクト性が上回っていますね。両方ともADF(自動原稿送り装置)の機能が付いていてこのサイズでしたら小さいですが、それでも今回のキヤノン機はとても小さくてすごい。
ビジネスインクジェットに力を入れるエプソン社への対抗機でもある
CMでガンガンビジネスインクジェットの宣伝を行っているEPSONですが、もちろんFAX機能付きプリンター複合機もガンガン投入しています。
TR8530/TR7530と同じ価格帯はPX-M780Fです。本日現在エプソンダイレクトでは¥22,890です。
気になるサイズは・・・
使用時:425×493×249(mm)
収納時:425×378×249(mm)
やっぱり 横×高さでTR8530/TR7530の方がコンパクト。PX-M780Fが2017年5月発売ですので、しばらくは最もコンパクトなFAX付きプリンターはTR8530/TR7530が君臨する可能性が高いですね。
いま現在の結論としては TR8530/TR7530は買い! だけど・・
このように見てきますと、他の機種に比べてFAX付きプリンター複合機として、とてもお買い得だし省スペース性もすごい。。
最後はインク代を含めたランニングコストで判断すべきだと思います。新しいBCI-381+380シリーズのインクを採用しているTR8530/TR7530と比べて、安価な互換インクが手に入るブラザー機種やIC4CL83といったエプソンのPX-M780Fの方がお得なのかもしれませんので、ご購入の際にはインクコストをよく比較して検討するのがお勧めです。