キャノンTRシリーズが人気の理由は?
2017年10月発売のTR8530の後継機として今年2020年9月10日に発売されたTR8630。
キャノンのビジネスインクジェットプリンターTRシリーズの新機種となるFAX付き多機能A4カラー複合機です。
顧客層のニーズに合ったプリンターだから
旧機種であるCANONピクサスTR8530は、ビジネス仕様のコンパクト複合機として店舗バックヤードやSOHOなどのユーザーに人気の機種でした。
人気の理由は、バックヤードなど狭いスペースにも対応できるコンパクトなボディと、CMYK染料/BK顔料の5色ハイブリッドインクでした。
スペースの問題はよくわかりますが、なぜハイブリットがポイントとなるのでしょうか。
店舗での印刷物の種類には大きくわけて2種類ありますよね。
1.店内用POPやポスター
→宣伝のためのお客様の目にとまる色鮮やかな印刷
2.従業員資料を含めた各種事務資料
→普通紙へのモノクロ印刷
これらの特徴は、新モデルTR8630に継承されています。また、TR8630もTR8530に引き続き、同じBCI-381+380が対応インクとなります。
時代のニーズにあったプリンターだから
今回、CANON社ではSOHOや小規模事業者、店舗という従来のTRシリーズ顧客層はもちろんですが、在宅勤務層をターゲットにしているようです。
在宅勤務では、店舗やSOHOと同様に「省スペース性」が求められます。
新たに今年テレワークで在宅勤務を始めた方々にとっては家庭の中でスペースを見つけるのにも苦労していることがよくメディアでも紹介されていましたね。
そして印刷物の用途についても類似しています。
仕事用としては各種資料を普通紙にモノクロ印刷するケースが多いと思われます。
その一方で、オンライン授業や休校の影響で、学生は学校の写真つきの教材やレポートをカラー印刷する用途もあります。
これらの理由から店舗やSOHOに人気だった前機種TR8530と同じく、コンパクトで5色ハイブリッドインクを搭載したTR8630は、在宅勤務にもぴったりのプリンターと言えます。
旧機種TR8530と新機種TR8630の違いは?
3年の月日を経て発売されたTR8630ですが、どのような機能が追加されているのか、
違いはどこなのか、気になりませんか?
プリンター | TR8630 | TR8530 |
最高解像度(dpi) | 4,800×1,200 | 4,800×1,200 |
対応インク | BCI-381+380 | BCI-381+380 |
コピー | 〇 | 〇 |
スキャナー | 〇 | 〇 |
FAX | 〇 | 〇 |
ADF(自動原稿送り機能) | 〇 | 〇 |
リモートプリント | 〇 | × |
QRコードダイレクト接続 | 〇 | × |
印刷コスト(カラー文書) | 約9.6円/枚(大容量/標準容量) | 約9.6円/枚(大容量/標準容量) |
印刷コスト(L判フチなし写真) | 約17.6円/枚(大容量) | 約17.6円/枚(大容量) |
連続複写速度 | カラー文書 :約10枚/分 モノクロ文書:約15枚/分 |
カラー文書 :約10枚/分 モノクロ文書:約15枚/分 |
リモートプリントサービス・QRコードダイレクト接続の有無だけが違いますね。
その他の機能に関しては全く一緒でした。
リモートプリントサービスは在宅勤務などに多いリモートで操作しているPCから自宅プリンターに直接プリントできる機能です。
在宅勤務が増えてきた今年の情勢に合わせた機能で、『「おうち時間」の仕事・学習・遊びをプリント面でサポート』を今年のPIXUSのコンセプトとして掲げたCANON社の姿勢がここにも表れています。
QRコードダイレクト機能は、プリンターの液晶画面にダイレクト接続用のQRコードを表示。読み込むだけで、SSIDやパスワードを入力することなく接続設定が完了します。スマートフォンとの接続をより簡単にしてくれます。機械が苦手な方にも大助かりな機能ですね。
TR8630の現在の価格は?
今月に発売されたばかりのTR8630、価格はどのくらいなのでしょうか。
調べてみました。
プリンタの価格 | -2020.9.30時点- | Amazon | ヨドバシカメラ |
TR8630 | 26,500円 | 29,150円 |
この価格でFAXやADF機能もついた複合機が買えるのに正直驚きました。
今年在宅勤務になった方にはTR8630をぜひお勧めしたいですね。